どこにいてもラグジュアリーな時を作る【イラ】深いアロマのハンドメイドのインセンス

みなさまこんにちは。
過去のブログで香りが如何に私たちに影響を与えるかを様々な分野で書いてきました。「香り×食事」、「香り×記憶」、「香り×恋」、「香り×精神」などなど。
本日はその『香り』を普段の生活に、さらに身近に取り入れられる、お香とその歴史のお話です。



まず、人類が『香り』と初めて出会った瞬間はいつだったのでしょうか。
私たちの祖先は、〈火〉を炊くことによって香りと偶然出逢ったと考えられています。
香料、香水など「香」を示す言葉は英語で「Perfume」ですが、「Per(throught)+fume(煙)」から作られている言葉です。このことから、煙を通して人は初めて良い香りに出会ったのではないか、と考えられています。
ようやく手にした火を消さないように、周りにあった草木を火に焼べ、そこに入っていた何かしらの芳香物質に偶然火を点けた事で良い香りが生まれた。これが人類が『香』と出会った瞬間なのではないかと言われています。

正式な記述・文字として『香』が世の中にでてきたのは、紀元前3000年頃のメソポタミアです。香りを神様に捧げるために、シュメール人がレバノンスギを焚いていたそうで。(人気の香木はシダーだった時代)
香と深い関わりを持つ古代エジプトにおいてはキフィと呼ばれるいくつかの香木を調合した香が誕生し、重要な輸入品にまでなっていました。
オリエントのお香としての起源は、パミール高原(現在のタジキスタン)にあり、その後にインドへ、さらにその後に仏教の伝来と共に中国を含む各地へ伝わったとされています。

日本に伝わったのも仏教伝来の頃とされ、日本で最も古いお香の記述は『日本書紀』に記されています。
「ひと抱えもある大きな沈水香木が淡路島に漂着し、島人がそれと知らずかまどに入れて薪とともに燃やしたところ、その煙が遠くまで薫り、これを不思議なこととしてこの木を朝廷に献上した」と書かれている通り、淡路島が日本最初の香木伝承地のようです。今でも淡路島にある枯木神社では人の体の大きさぐらいある巨大な香木がご神体として祀られています。(一度見にいきたいですね。)

こうして聖徳太子の時代に伝わった『香』は平安時代になると、貴族たちの間で大流行りをします。より優美な香を求め、調合を競い合ったことから、「薫物合せ」という遊技が生まれました。
優雅な王朝時代から武家の時代へと移行していくと、複雑に調合された薫物に代わり、香木一木のシンプルな香りが好まれるようになっていき、さまざまな香木の香りを聞き比べる「聞香(もんこう)」が誕生します。その後の室町時代に「香道」が認知され、この日本独自の香りの文化が生まれたのです。

私が初めて「聞香」に出会った時、その時は万葉集に合わせた香を聞き比べたのですが、ハートに羽が生えたようにさわさわソワソワしたのを覚えています。違う次元に連れて行かれたような高揚感が激しく自分を飲み込んでいきました。
平安時代の貴族の遊技になった理由が心から分かります。

仏教と深く関わりを持つお香は、多くの宗教儀式に使われてきました。仏教の発祥地であるインドではたくさんの種類の香木が採れる産地であったこともあり、仏教=香の関係が深まっていき、香を焚く事で不浄を払い、清浄にするとされたのです。
また、キリスト教においても、正教会が振り香炉などを用いています。

仏教とは関係のない北アメリカのインディアン達も、独自に香の伝統を生み受け継いできました。セージやジュニパーなど人の体に何かしらの効能を与える植物を焚き、虫除け、場の浄化としても香を使っています。

お香の香りをかぐと、脳内にアルファ波やエンドルフィンなど、リラックス効果の高い物質が分泌されるそうです。

イラのインセンスは『香』と関わりの深いインドでハンドメイドで作られています。
原料は高価なサンダルウッドとジャスミン。雰囲気を高め、ネガティヴなエネルギーをクリアにし、歓びに満ちた感覚と平和の感覚をもたらすインセンスは、穏やかな平和と静けさを呼び起こします。
インセンス 2,268円(税込)

100%ケミカルフリーなので、小さなお子様や動物達にも優しいお香です。
炊き終わった後にもしっかりと残り香が香り、続きます。

普段の生活に炊くのはもちろん、たまには「聞香」のように、何かの一文を読みながらこのインセンスとのイメージを膨らませ、遊技として用いるのもオススメです。直後はフワフワとした高揚感があるかもしれませんが、その後に心は深く落ち着き、リフレッシュします。ぜひ、お試しください♡

ご使用上の注意
・必ず香炉・香皿(金属・陶器など不燃性の材質を推奨します)などの容器に入れてご使用ください。
・乳幼児の手の届く所には置かないで下さい。
・食べられません。
・カーテンやのれん、紙など、燃えやすい物の近くではご使用にならないで下さい。
・風がある所、不安定な場所では、ご使用にならないで下さい。
・芳香用などの用途以外には、ご使用にならないで下さい。
・煙が消えても内部に火種が残っていることがあります。内部に火がないのを確かめてからお捨て願います。
・ご使用直後の香炉・香皿は熱くなっていることがあります。火傷に充分ご注意願います。
・離れるときには、必ず火を消して下さい。